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法政大学経済学部同窓会同窓会特別講座>苅谷春郎教授
同窓会特別講座

箱根路青春の夢舞台
苅谷春郎 教授
箱根駅伝  経済学部同窓会の皆様、常日頃から法政大学駅伝チームへの熱きご支援、ご声援にスタッフー同心から感謝申し上げます。
 さて私が駅伝チームと直接関わる様になって8年の時が経過しました。この間、強化方針の失敗から予選会11位の惨敗に愕然としチーム再建に思い巡らす日々、さらにチーム強化が順調に進み一気に夢の頂点をと臨んだ箱根路で、途中棄権のアクシデントに見舞われた苦渋の体験、逆に一区から流れをつかみ箱根の頂上までTV画面を独占し好成績に天にも昇るような気分で選手諸君と喜びを分かちあった歓喜の体験等々、まさに「禍福はあざなえる縄の如し」を操り返し、箱根路に10人を無事に送り出す難しさを痛感しつつグランドに立ち尽くしております。
 平均テレビ視聴率20数%を叩き出し、沿道に詰めかけるファンは250万人に達するといわれる箱根駅伝は、80回という伝統を重ねる中でいささか過熱気味、伝統校といえども出場権の確保は年々厳しくなっております。
 学生スポーツは年毎に戦力が入れ替わる宿命をもっておりますので、手をこまねいていれば瞬く間に箱根路から姿を消してしまいます。箱根駅伝強化に力を入れる各大学間で、有力選手の獲得競争は激化しており、安定した戦力を恒常的に維持するには現場の努力と同時に大学総体の支援が求められる時代になって来たといっても過言でありません。
 この厳しい現状を踏まえつつ出場回数・6年連続68回(4位)を誇る法政大学駅伝チームの戦力の維持強化、さらに他大学にない法政らしい個性溢れる駅伝選手の育成は如何にあるべきか課題山積です。
 では選手諸君の、日頃の精進ぶりをご紹介しましょう。
 正月三日、10区間にわたって箱根路で激闘をくりひろげ、最終走者が熱狂する駅伝ファンが待つ大手町のゴールにむけ疾駆してきます。選手が無事したのを確認し、我々スタッフも一年の長い戦いを終えホッと安堵致します。
 閉会式、OB会・駅伝友の会共催の慰労会を終え、選手達は家族が待ちわびる故郷へ直行し心身をリフレッシュします。1週間後、故郷からグランドに戻り3年生を中心に新駅伝チームが結成され、夢の箱根路への挑戦が再び始まります。
 しばらくは激しい練習に耐え消耗した心身を癒すべくゆったりした練習計画が続きます。3月下旬には新戦力の一年生が合流し、一気にグランドに心地好い緊張感が走ります。
 早朝6時から約1時間10km前後を走り、大学の講義に出席し午後3時半から再び20kmを走る主練習を週6日、1日約30km、月に約800km(東京−米原を往復する距離に相当する)の距離をコツコツと走り続け1年間積み上げて行くわけです。
 さらに、夏は秋の陣に備えて4週間にわたる合宿、長野、新潟の涼しい高原の中で睡眠と食欲を十分確保しながら月に1000km(東京−新大阪を往復)に達する距離を走り走り鍛え上げていきます。
 秋、出雲大学選抜駅伝から駅伝シーズンに突入し、全日本大学駅伝を経て箱根駅伝への準備が本格化してきます。この間、箱根駅伝で出場シード権を失った大学にとって避けて通れない箱根駅伝予選会が10月中旬に待ち受けております。予選会組に回った大学は、夏頃からいい知れぬ重圧がチーム全体にのしかかってきます。200km各大学上位10人の合計タイムで競われる出場権、10人の体調をベストに揃える難しさに絶対がありません。いかに実力ある選手を揃えることができたと確信をもってスタートラインに送りだしたとしても、10人が無事に計算通り(おおよそ総合10位以内)ゴールしてこなければ箱根路への夢が断たれます。主催者側の正式発表があるまでの約1時時を過ごさねばなりません。関係者一同重苦しい予選会終了後、出場19大学が出揃い一気に箱根駅伝モードに切り替わります。
 我が法政は、温暖な千葉・白浜で1週間の合宿を実施し選手の絞り込みに入ります。ここから20人が16人に、そして各区間の特性と選手の体調を考慮しながら、12月中旬まで試走をくりかえし選手の区間配置を決定していきます。年間を通じ駅伝チームが最も緊張する中で10人の絞り込みが行われますが、ここまで絶好調だった選手に勢いが失せ、逆に体調が急に上向いてくる選手の見極め等、成田監督共々選手の一挙一動に目が離せず、この時期スタッフの緊張もピークに達します。つまり、箱根駅伝の良否は12月20日過ぎの段階でほぼ決まってしまうといえましょう。
 私は、正月2日、3日、往・復路を走る選手の体調を最終チェックした後は、一駅伝ファンとしてスタートの号砲を待ちうけ、翌日大手町のゴールにオレンジの襟が無事にと祈りつつ、夢の箱根路青春舞台に立てた10人の選手諸君には心の底から「一年の精進の結晶」に対し祝福のエールを送り、沿道で選手の激走を見守り続けております。
 最後に、法政大学は出場回数68回(最高4位)を誇る駅伝チームですが、残念なことに『優勝経験』がありません。箱根戦国駅伝といわれる時代にあって、いずれの大学にも優勝のチャンスが巡ってきております。
 オレンジの旗が箱根路を制する、そんな法政大学関係者の夢の実現に向けて選手共々日々精進を重ねてまいりますので、今後とも経済学部同窓会の皆々様の熟きご支援を心からお願い申し上げます。

(2004.7.29)

苅谷春郎教授 筆者:苅谷 春郎(かりや はるお)

昭和22年 横浜市生まれ
最終学歴、東京教育大学大学院修士課程終了(健康管理学専攻)
昭和47年 法政大学第一教養部専任講師
昭和52年 同助教授
昭和59年 経済学部助教授
昭和60年〜現在 同学部教授
平成8年〜11年 法政大学陸上競技部副部長
平成11年〜現在 法政大学陸上競技部部長
著書 『江戸の性病・梅毒流行事情』(三一書房)、その他論文多数