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法政大学経済学部同窓会会員短信>55・58年館の解体に際して想う

会員短信

55・58年館の解体に際して想う
   嶋崇(1984年卒)同窓会常任幹事


法政大学の入学式を終え、これから通う55・58年館を最初に見たとき、「なんだか薄っぺらい建物だなー」と思いました。東大や早稲田にあるような、重厚な建物への憧れが、私の中にあったんですね。しかし、そんな私の考えが、いかに「薄っぺらい」ものかを思い知らされたのは、つい最近のことです。
去る朝日新聞のコラム記事によると、当時法政大学総長だった大内兵衛氏は、閉鎖的で、学生が集まることを危険視し、集会スペースをあえて作らなかった今までの伝統的大学建築ではなく、外に対して開かれ、学生たちが自由に討論できる集会スペースを重視した大学建築を、設計者である大江宏(元法政大学工学部教授)氏に要請し、それを受けて完成したのが、55・58年館だそうです。
戦後を代表する経済学者の一人である宇沢弘文氏は、「戦前の日本で、軍国主義的弾圧と官僚的抑圧に対して、その生命を賭して、学問の自由と人間の尊厳を守り続けた経済学者」(『始まっている未来』岩波書店)の筆頭に、大内兵衛氏を挙げています。大内氏の、経済学者としての戦前の苦難の歴史があったからこそ、戦後法政のリベラリズムを具現化するものとしての、55・58年館が完成したのだと思います。
そして55・58年館を擁する法政大学には、世界がうらやむような極めて高いレベルの経済学者が集うようになりました。しかし、そんな55・58年館が、ついに解体されることになりました。新しい校舎は、どんな思想と方向を学生たちに示すことになるのでしょうか。私たち卒業生も見守っていきたいと思います。