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ボランティア囲碁棋士体験記

大川 成一


 ボランティア囲碁の出会いは、月に1回教養講座を受講しているフロアで「NPO法人日本福祉囲碁協会」のパンフレットを手に入れたことである。実力は問わないと書いてあり、内容は出張して老人福祉施設などで囲碁の対戦相手をするのが基本である。そこで、2012年に入会した。
 居住している埼玉支部に所属することになった。当時は、還暦であった私が最年少であった。けれども、会費〈年1万8千円〉を自ら支払っての組織なので、奉仕の精神が高いという印象である。関東一円が活動範囲で会員は約250名である。ほとんどの会員はアマチュア有段者である。
 今は、老人ホームに出向いて対戦相手をしている。さらに、会員同士の交流対局や障害者〈目の不自由な人でも黒白の碁石にマークがあり、手でさわるだけで対局できる〉大会の世話役などの活動である。
 また、プロ九段で引退された曲先生の指導碁も経験できた。もちろん、ハンディ(8子)である。元プロ棋士は「しなやかな圧力」を感じた。対戦相手に合わせた手を打つのに、いつのまにか術中にはまってしまうのが正直な感想である。それに、盤面をみた瞬間に着手して鋭い手を打たれる。「読み」の力が瞬時に働いている。
 囲碁については、大局観も養える。ミスは盤面が広いので挽回できる余地がある。
 将棋との対比で理解すると碁の特色に肉薄できるかもしれない。
 勝負のつけ方が、将棋は「王将」をとれば勝ちだが、囲碁は「囲む碁」と書くように囲んだ地が多い方が勝ちである。盤面の大きさも、将棋は9×9路盤(81)、囲碁は19×19路盤(361)で、すべての局面を計算すると将棋は10の220乗と言われているが、囲碁はすべての局面を計算すると10の360乗と言われる。
 将棋の駒は動きが決まっていている。特定性と機能性が明確である。囲碁は、一度石を置いたら動かせないが、見た目では石の役割はわからない。一見すると全体が水墨画に見えるかもしれない。
 私の体験では、ボランティアは自己犠牲を伴うイメージではない。他者への共感が基底にあれば、自分自身に「喜ばれる満足感」という奉仕に対する反対給付が得られるものと思っている。
 直接、対面するだけに囲碁は表情や雰囲気で相手の気持ちが感得できる。まさに「手談」と言われる所以である。
 これからもボランティア囲碁棋士を続けて、社会的連携が得られるものと思う昨今である。


「ボランティア囲碁棋士体験」
「ボランティア囲碁棋士体験」