第9回経済学部ディベート大会に参加して

去る6月23日土曜日正午過ぎから、多摩キャンパス(経済学部棟101教室)にて約3時間にわたり、第9回経済学部ディベート大会が開催された。参加者は32名でした。
毎年この時期に経済学部学会主催、経済学部学生会運営により開かれている。ゼミの学生たちにとって、与えられたテーマに関する学びと思考の集大成を発表・議論する主要な機会のひとつであり、我が経済学部同窓会は、第1回から後援者として本大会に関わってきている。
当日は、ディベートの決勝戦。それまで10以上のゼミの参加によって繰り広げられてきた予選を勝ち抜いてきた菅ゼミ及び中谷ゼミの2つのゼミによる戦いだ。勝敗を決める最終審査は、経済学部学会からの新藤里香子教授及び松野響教授、そして同窓会からの花澤幹事長及び嶋組織部会長の合計4名によって行われ、勝敗が決まる。
与えられたテーマは、「イギリスのEU脱退問題に関し、賛成あるいは反対の立場を明瞭にしつつ論ぜよ(それに関し、ヨーロッパの枠組みに留まらず、アメリカ、ロシア、中近東、アフリカ、アジアなど世界経済及び国際政治との関連において議論すること)」という難題である。両者による論戦は、政治、経済、軍事等の観点に基づき各々が賛成、反対の立場からのプレゼンテーションを行い、それに対して相互に反駁を行うという方式のもとに繰り広げられた。
その結果、立論の根拠となるデータを豊富に集めて論陣を張った中谷ゼミが(おそらく)僅差で優勝。菅ゼミは準優勝となった。同窓会の加藤会長代行から各々に対し、優勝、準優勝の賞金が贈呈された。両者とも、なかなか迫力に満ちたディベートを展開しており、聞けば準備期間は約1か月とのこと。現役のビジネスマンにとってさえ、日常から関心をもって背景や推移を追っていなければ論じることが難しいテーマであり、短期間でよく学びよく考えたと感心させられた次第である。

(文/写真・高森正雄 70年経経卒)

 

発表する学生諸君
発表する学生諸君
結果発表
結果発表