伝染病対策として一般の来客を制限していたHOSEIミュージアムが、10月1日より通常の業務を再開しました。
通常業務再開の報を聞き、早速、HOSEIミュージアムを見学させていただく事にしました。HOSEIミュージアムは九段北校舎の1階にあります。
気になる伝染病対策ですが、来館者の連絡先の記帳、手の消毒、非接触式体温計による検温と一般的なものは、そつなく実施されていました。
時代の流れもあり、最近のこういった施設では液晶掲示板である「デジタルサイネージ」が多様されており、HOSEIミュージアムでも、タッチパネルとしての機能もあるデジタルサイネージが多数使用されており膨大なデジタル資料の掲示に利用させています。通常、このサイネージに関しては、指でタッチして見たい資料を選択するのですが、指を介して伝染病が感染するのを防ぐ為に、ミュージアムでは消毒済のタッチペンを準備して対応しているとの事です。
案外快適で、よく反応します。
1880年の「東京法学社開校ノ趣旨」、光による劣化を避ける為、展示しているものはレプリカですが、より忠実に再現する為に評価の高い京都の業者に作成を依頼したものだそうです。
自分も知らなかったのですが、法政大学はフェンシングの草分けでもあるそうです。なんでも、1932年にフランス留学より帰国した岩倉具清氏が創設した「日本フェンシング倶楽部」が日本におけるスポーツとしてのフェンシング発祥だそうで、そこでフェンシングを学んだ法政大学の渋谷忠三氏(1936年卒)や慶應大学の平沼五郎氏が1935年に法政大学と慶應大学にフェンシング部を結成したとの事です。また1937年に行われた法政大学と慶應大学の対抗試合が日本における初の学生による公式試合だとの事です。
フェンシングで使う実物のエペ(剣)を握らせてもらいました。思ったよりしっかりした作りでした。哲学者のルネ・デカルトが「一切の書物を捨て、ただエペのみを頼りに」諸国を渡り歩き、学問の基礎を見出したエピソードを思い出し、学生には相応しいスポーツであるような感覚を受けます。
他にも、野球やウエイトリフティングで活躍された方々に関する展示もありますが、全てを紹介すると膨大な内容となりますので、それらに関してはぜひHOSEIミュージアムを訪問してご覧になっていただきたいと思います。
HOSEIミュージアムの詳細はWebサイト
https://museum.hosei.ac.jp/
をご確認下さい。
※通常の開館時間は10:00~17:00(入館は16:30まで)ですが、当面は通常より1時間短い10:00~16:00で開館するとの事ですのでご注意願います。
※デジタル資料の一部は上記Webサイトの「デジタルアーカイブ」でもご覧になれます。
(なんとなく気に入ったアイテムです。)
経済学部同窓会(経友会) 中村寿徳
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