初秋の散策の会開催
第50回を迎える散策の会「文京区の歴史と文豪の足跡を訪ねる」が10月5日(土)に開催された。
集合場所の地下鉄茗荷谷駅を出発するとすぐに教育施設が複数集まっている。
拓殖大学のキャンパスは趣があり歴史が感じられた。
文京区が日本有数の文教地区といわれているのは明治時代に現・東京大学がこの地に設立された為なのか多くの文人が居住しており、小石川五丁目にはその中のひとりであった石川啄木の終焉の地が残されている。
早世の啄木の最後の歌とされる二首からは病状の辛さと悲しさが伝わり、友人達が歌碑づくりの資金集めに協力した事からもその死を悼む気持ちの強さがうかがわれる。
隣接する播磨坂は長く美しさのある坂道で、桜の季節に再度訪れたいと思い、そして紅葉の頃はどのようになるのかと想像が広がったのは東京大学大学院理学系研究科付属植物園つまり通称・小石川植物園である。銅御殿と云われる旧・磯野家住宅も見学し、徳川家康の母堂御大の墓所として有名な伝通院には法政大学校歌の作詞者である佐藤春夫氏が永眠している。
好天のもとに30名が参加し盛会と成り、楽しく有意義な一日でありました。ご案内下さいました高橋さんをはじめ多くの方がたに御礼申し上げます。
(文・鈴木惠子<2012年商業学科卒>/写真・伊藤 章)