【2016.5.18~26】第18回海外旅行 「ドイツ周遊の旅」に参加して

旅行は5月18日(水)から26日(木)までの7泊9日間、16人が参加して行われた。世界遺産見学とライン川クルーズ、ロマンチック街道を巡るドイツ周遊の旅、フンボルト大学訪問、ドイツ校友会との交流会などが行われ、トラブルもなく実り多い経友会海外旅行となった。

巡った世界遺産は、サンスーシ宮殿(1747年)と眼前に広がる290万㎡の葡萄段々畑の庭園、600年以上かけて完成したヨーロッパでは2番目に高いゴシック建築のケルン大聖堂(1880年)、1738年にキリスト像が涙を流したという“ヴィースの奇跡”で知られるロココ装飾のヴィース教会(1754年)など、重厚なドイツ文化と歴史が凝縮された建造物にはただ圧倒されるばかりであった。
世界遺産ではないが、訪れる人々を魅了して止まないノイシュヴァンシュタイン城を見学。第4代バイエルン国王ルートヴィヒ2世の命で、1869年に着工。この「夢の城」の建設には膨大な資金と資材が投じられ、王は次第に周囲の信頼を失い、1886年王位を略奪され湖で謎の死を遂げた。城は未完のまま残されたが、城内の各部屋には、ワ-グナーのオペラや中世の騎士道物語をテーマとした、あらゆる建築様式を取り入れた眩いほどの空間が広がっている。

ライン川クルーズでは、11~14世紀に建てられた数々の古城が川沿いの山腹に次々と現れ、ライン下りのほぼ最後には、船乗りが美しい乙女の歌声に惑わされて河渦の中に命を落としたという「なじかは知らねど」で有名なローレライ岩が音楽と共に忽然と現れる。

5月20日(金)午前、フンボルト大学と森鴎外記念館を訪れた。
大学のガイドによれば、1810年設立のフンボルト大学は3キャンパス・7学部からなり、学生数は3万3千人。卒業生には、マルクス、ツルゲーネフ、ビスマルク等がおり、結核菌・コレラ菌発見者のコッホ、相対性理論のアイシュタインはかつて当校の教授であった。
森鴎外記念館では、副館長のベアーテ・ヴォンデさんなどが対応してくれた。当館は当大学アジア・アフリカ学科に所属しており、記念館の中核をなすのは、2千冊に及ぶ書籍と数多くの学術論文、新聞記事、各種文書などを含む鴎外コレクションだ。

5月21日(土)夕、本年1月発足の「ドイツ校友会」との交流会を開いた。
当校友会からは、社会学部と経営学部卒業生の2人が参加。現地での仕事や生活、母校の懐かしい話などで盛り上がった。
(文/写真・菅野)

 

 


サンスーシ宮殿と庭園前で
ブランデンブルグ門(ベルリン)
ケルン大聖堂を背にして

 


フンボルト大学玄関に書かれたマルクスの言葉を前に
(哲学者たちは世界をたださまざまに解釈してきただけである。
しかし肝腎なのはそれを変えることである。)

森鴎外記念館内で

ドイツ校友会との交流会の後で