駅伝2日目。うす曇りの中、大磯駅に着いたのは11時少し前。電車から降りると、風もなく寒からずの絶好の駅伝日和。10分弱歩いて法政大学応援スポットへ。ここは、海沿いの3区から平塚の中継所を経て市街地に入ったあたり。現地には既に法政大学ののぼりが7本立ち、約20名の応援グループが来ていました。

以前、駅伝の監督さんから「選手の名前で声がけ・応援をお願いします」と言われたことを思い出し、法政大学ののぼりを掲げる人に選手名を確認。「確か河田くんですよね」と聞くと「はい」との返事。無事エントリー変更もなかったのだと思い、スマホで箱根駅伝サイトを確認すると、あれれ、法政大学が最下位!? 

目標は確か総合4位では? など思っているうちに、沿道に緊張感が漂ってきました。中継車や先導する白バイなどに続いて、東京国際大学や青山学院大学などの選手が通過していきます。他校の選手でも、わき目もふらず疾走していく姿には、思わず応援してしまいますね。先頭の選手が走り抜けてから約10分、いよいよ河田君の姿が。法政大学応援チームから湧き上がる「河田!河田!」コール。

厳しい表情で走り抜けていく河田くん。後で確認すると、彼は順位を2位上げたんですね。最終走者の彼が走り抜け、法政大学チームが撤収し始めると、青山学院大学など、他校ののぼりを掲げた人たちも撤収。ああ、そうか。最後の法政が通過するまで、他校の応援チームも応援してくれたんですね。頑張って箱根駅伝出場を果たした、互いの学校の連帯を感じた応援体験でした。             

 

文・嶋崇(同窓会組織部会長)