同窓会トップページへ戻る
入会のお誘い
経済学部のひろば
事業・行事案内
同窓会報より
同窓会特別講座
森嘉兵衛賞
会員短信
卒業生サービス
同窓会の案内
[同窓会からのお知らせ]同窓会からのさまざまなお知らせはここから
[リンク集]同窓会や法政大学関係のリンク集

[創立25周年記念事業]特設サイトへ
法政大学経済学部同窓会は
創立25周年を迎えました


[卒サラ・起業家インタビュー・シリーズ]へ

法政大学経済学部同窓会事務局
〒194-0298
 東京都町田市相原町4342
 電話・FAX:042-783-2550
 (火・水・金曜 9時〜16時)
法政大学経済学部同窓会森嘉兵衛賞>第16回
森嘉兵衛賞

第 16 回 (2008年) 受 賞 者
第16回森嘉兵衛賞受賞者
第16回森嘉兵衛賞を受賞した
東條勝洋氏(右)と小野崎敏氏
 2008年度の第16回森嘉兵衛賞は、慎重に審査した結果、A賞・東條勝洋『木曾・王滝「官」の村から』(信濃毎日編『民が立つ』所収,2007年)、B賞・小野崎敏『【小野崎一徳写真帖】足尾銅山』(新樹社,2006年)と決定した。

 A賞の東條勝洋氏は、1996年3月法政大学経済学部経済学科卒のOBで、1998年3月、早稲田大学大学院経済学研究科修了後、同年4月信濃毎日新聞社に入社し、以後地方紙のジャーナリストとして活躍してこられた。今回受賞された『木曾・王滝「官」の村から』は、信濃毎日新聞2006年1月15日号〜9月29日号に51回にわたって連載されたルポルタージュで、信濃毎日新聞社編集局(編)『民が立つ』(信濃毎日新聞社,2007年発行)に所収されたものである。
 内容は、現在のわが国で最も重視されている社会的問題の一つである地域格差や市町村財政の破綻とその背景を、木曾・王滝村に即して活き活きと描いたものであり、地理学・社会学・文化人類学等で言う参与観察の手法と丹念な文献資料の掘り起こしを踏まえたもので、発表媒体のゆえに学術論文の形式をとってはいないが、学術的手法に十分裏付けられた労作である。委員会は、本論文がA賞にふさわしいと判定した。

 B賞の小野崎敏氏は、1934年栃木県足尾生まれで、1957年都立大学工学部を卒業後、同年に日鉄鉱業入社し、爾来鉱業経営に勤しんできた経営者であり、経営業務の傍ら、趣味として鉱山に限らず、文学、歴史など幅広い知識を集積してきた経営者文化人である。
 今回B賞を受賞することになった『【小野崎一徳写真帖】足尾銅山』(新樹社,2006年)は、足尾銅山開設以来の古河鉱業のお抱え写真家小野崎一徳の撮影した写真を、実は写真家小野崎一徳の孫にあたる著者が、小野崎家に残されたものを出版したというのではなく、実際は散逸していたり、未公開のまま埋もれていたものを、大変な苦労と時間をかけて収集し、博学な知識を駆使して解説をつけて出版したものである。本書は、足尾銅山史を、単なる文字だけで表現するのではなく、写真というビジュアルな側面から解明する新しい試みであり、かつ特記すべき貴重な労作である。本委員会は、本書がB賞にふさわしいと判定した。

2008年3月末日

森嘉兵衛賞審査委員会
委員長 経済学部長 宮脇 _典彦
_員 増田 _寿男
萩原 __
森 __廣正
村串 仁三郎

各賞受賞者
 (クリックすると略歴と講評・解説へ飛びます)
 A賞 東條 勝洋『木曾・王滝「官」の村から』
 B賞 小野崎 敏『【小野崎一徳写真帖】足尾銅山』